口腔外科の専門医が
口腔内の健康やトラブルに関する
ご相談を承っております。
お気軽にご相談ください。

噛む効用

脳に受ける仕事のうち40%が口腔に関連しています。

よく「噛む」ことにはこんな効果が!明日からもっと噛みたくなる8大効果!!
健康な歯があると食事が楽しくなります。
そして自然と噛む回数も増えます。
実は、噛むことには、さまざまな効能があります。。
「8020運動」を展開する公益財団法人8020財団は「噛む8大効用」を次のように謳っています。

肥満防止

脳にある満腹中枢が働いて食べ過ぎを防げます。

味覚の発達

食べ物本来の味がわかります。

言葉の発音がはっきり

噛むと口のまわりの筋肉が動き、表情が豊かになり、いつまでも若々しくいられます。歯並び良く口をしっかり開けて話すと、きれいな発音ができます。

脳の発達

あごの開閉は、脳に酸素と栄養を送り、脳細胞の働きを活発にします。そして、認知症予防に役立ちます。

全身の体力向上と全力投球

歯を食いしばることで、力がわき、日常生活への自信が生まれます。

胃腸の働きを促進

「歯丈夫,胃丈夫,大丈夫」とは良く言ったもの。よく噛むと、消化酵素が多く分泌され、消化を助けます。

がんを防ぐ

唾液に含まれる酵素には、発がん物質の発がん作用を消す働きがあると言われています。

歯の病気を防ぐ

唾液が多く分泌され、口のなかをきれいにします。唾液には、虫歯になりかかった歯の表面を修復する作用や細菌感染防止作用などがあります。

口から食べる事の意義

・人間らしい生き方
・おいしく食べたい
・一生涯の欲求
・認知症の予防

口腔ケアとは

口腔ケアの主な効果

口腔ケアの重要性

摂食嚥下機能の回復
◎正常な味覚、食欲、口からの食事が可能
◎口腔乾燥の改善
◎口腔機能訓練・リハビリテーション
◎口腔内感染・炎症の改善(虫歯、歯周病、口腔カンジダ、口内炎)
嚥下性肺炎の予防
◎肺炎、発熱の原因となる細菌の増殖抑制・清拭
◎誤嚥防止、乾燥対策

口腔ケアのエビデンス

要介護者における2年間の口腔ケア介入研究の結果、口腔ケアを行うことによって、肺炎の発症率を減少(コントロール群:19%、口腔ケア群:11%)することができた。
毎日、口腔マッサージ、口腔体操を行うことで、お口の働きの維持・改善に繋がったと思われる。
職員間で、口腔マッサージや口腔体操に関することを話する機会が増えた。

口腔ケアの実施時のポイント

目的

口腔内の清掃状態を保つことで口腔内細菌数を減らし口腔内の疾患や誤嚥性肺炎を予防する。
摂食・嚥下リハビリテーションとして口腔周囲筋や唾液腺を刺激し機能回復をはかる。

ポイント

声かけをした際の反応や開口の指示に従えるかどうかで、口腔ケアの困難度が変わってくる。
健康長寿を目指すには、食べるにこだわり、サルコペニア (加齢性筋肉減少症)を回避し、フレイル(虚弱:高齢者の筋力や活動が低下し健康障害に陥りやすい状態)を予防しよう